百日せきとはどんな病気
百日せき菌が鼻やのどから入っておこる病気です。かぜ薬をのんでいても、せきがひどくなリます。顔を真っ赤にして途切れなく続くせき込みと、そのあと急に息を吸い込むため笛を吹くような音が闇かれます。このようなせきを反復するのが特徴です。熱はないことが多く、せき込み始めると呼吸ができず酸素不足でチアノーゼやけいれんが起きることがあります。せき込んて吐くこともあります。
百日せきの合併症
顔の点状出血や眼高内出血)、せきのため歯で舌を傷つける舌下部潰爆などもあります。脳症などの重い合併症で死亡することもあります。特に予防接種の接種以前の乳児は非常に危険です。(以上は岡田賢司氏(国立病院機構福岡病院小児科院長)からの引用です)
診断
咽頭から百日咳菌を直接検出することが最も確実な方法です。採血による抗体価を測定する方法もありますが、現在かかっているかどうかの判定には適切ではありません。本院では正確な診断のため、イムノクロマト法(リボテスト)による迅速検査、遺伝子検査(LAMP法)、遺伝子検査(BioFireSpotFire)の3つ方法による診断をおこなっています。
注意
幼稚園年長以上の抗体がなくなってくる年齢でのひどい咳込み、大部分では嘔吐を伴う、発熱がないため受診しないことが多いなどの特徴があります。このような方が周周囲にいたら、受診を勧めてください。
また検査は鼻腔ではなく咽頭での検査になり、綿棒を鼻から奥まで差し込み咽頭の後壁までしっかりとした操作が必要になり、COVID19の検査とは異なるのでご注意ください。検査方法が不十分で陰性となり、再検査で陽性になることが少なくないので注意が必要です。