雨の季節となり、喘息発作がおおくなってきています。飲み薬より副作用のない確実な治療法としての吸入療法が重要になってきています。夜間の発作、急な発作での救急病院への受診などがある場合はこれからのべる吸入療法をぜひ考えてください。かかりつけのかたには、土、日などの短期間の器械の無料貸し出しもあります。
喘息の治療の主要なものとして、吸入療法が重視されてきています。テオフィリン系薬剤(テオドールなど)の興奮性、痙攣誘発などの副作用のために、その使用が制限されるようになってきているからです。吸入療法のメリットとしては、効き目がすぐにあらわれること、薬剤が肺に集中するため全身性の副作用がでにくいことのほか、吸入器が手元にあるとすぐ発作に対応できるという心理的な効果があることです。吸入療法の具体的方法について、薬剤の種類、器具の種類をあげながら紹介したいと思います。
パリ・ボーイモバイルS | 重量:360g 流量:3.8 L/min 値段:約22000円 総合:軽い、こわれにくい、パワーやや弱い 特徴:豊富な吸入アタッチメントが特徴 |
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フィリップス ミニ・エリート | 重量:408g 流量:7 L/min 値段:約15000円 総合:軽い、パワー強い、おすすめ 特徴:プロムナードミニの後継機です |
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ユーロゾル | 重量:1300g 流量:7 L/min 値段:約10000円 総合:安い、こわれにくい、重い 特徴:とにかく重い |
これらの吸入器は自分で充分な深い呼吸ができない小学校低学年以下で使用します。主としてインタール、インタール+メプチン、パルミコート(吸入ステロイド)を吸入します。小学校低学年以上でも強い発作の時には、時間をかけて肺の奥まで充分薬剤をいきわたらせることができるので利用します。
エアロチェンバー | マスク型なので自分から吸うことのできない乳幼児にも使える インタール、メプチン、フルタイド、キュバールなどほとんどの吸入がおこなえる |
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インスパイアイース | くわえて吸うタイプなので年長者に使用する 大部分の吸入剤が使えるが一部使用できないものもある、吸うとへっていくのがわかる |
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デュオペーサー | マスク型なので自分から吸うことのできない乳幼児にも使える 使えるのは、キュバール、メプチンなどのみ |
この吸入方法は上のような器具にガス状の薬剤を噴霧し、それをマスクあるいは吸い口から吸入するものです。特徴としては簡単に持ち運べること、安価であることです。また薬剤もインタール、メプチン、ホクナリンなどのほかステロイド剤の吸入もおこなえます。しかしある程度自分で吸う必要があり、喘息発作がひどい時には上記の電動式加圧ネブライザーのほうがすぐれています。