OASはクラス2食物アレルギーに分類され,アレルゲン感作は花粉などによる経皮膚・粘膜である。花粉と交差抗原性のある生の野菜や果物などの摂取によって口腔・咽頭粘膜症状を呈する。特異的IgE抗体による即時型反応であり,稀に死亡例の報告もある。近年花粉症の増加に伴って増加傾向にある。 OASでは,食物抗原との交差抗原性によりラテックスアレルギーを合併する場合がある。ゴム製品などの使用に注意する。今日の診療プレミアムVol.22 (C)2012 IGAKU-SHOIN
という病気です。
具体的に説明します。
症状 野菜や果物を食べると、口の中、唇やのどにかゆみやイガイガ、ヒリヒリする刺激感などの症状が現れます。ときには、じんましん、消化器症状、花粉症様症状、呼吸器症状、アナフィラキシーを伴うこともあります。
解説 最近増加傾向にあり、花粉症と大きく関係している言われています。原因は花粉と一部の野菜・果物に含まれる蛋白質が似ているためです。発症のきっかけは長期にわたって花粉症の治療を放置していたり、過労や風邪などで抵抗力の低下が引き金になると考えられています。原因となっている花粉の種類によって起こしやすい野菜・果物があり、まずは花粉症の原因物質を調べることが大切です。
スギ ヒノキ → トマト
ブタクサ → メロン、スイカ、キュウリ、ズッキーニ、バナナ
ハンノキ → モモ、リンゴ、サクランボ、ナシ、スモモ、メロン、キウイ、トマト、イチジク、ブドウ
シラカンバ → リンゴ、モモ、キウイ、サクランボ、アーモンド、プラム、ナシ、セロリ、ニンジン、ウイキョウ、ハシバミ(ヘーゼルナッツ)、ジャガイモ
カモガヤ、オオアワガエリなどのイネ科花粉 → メロン、スイカ、キウイ、トマト
ヨモギ → セロリ、パセリ、ニンジン
『三菱化学メディエンス パンフレットより引用』