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喘息・アレルギー
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気管支喘息のホップ、ステップ、ジャンプ療法について

ご存じのように、気管支喘息の発作には種々の型、重症度があり、体調、天気などで変化し、特に幼稚園以下の幼児では急激に発作が出現し呼吸困難をきたすことがあります。 最近流行っている治療としてはステロイド剤の吸入を早期から導入し、肺、気管支の損傷を早期に修復する、ということがいわれています。この治療の副作用としてはステロイド剤の影響で背が伸びないとか、口腔内のかびの発生があげられます。その他の問題点として、乳幼児の喘息発作の大部分はRSウイルスとかヒトメタニューモウイルスが原因で9割は小学校に入学する頃には完治するものを、無理やりステロイドを使用するのは望ましくない、ともいわれています。
そこで急激に変化する喘息発作に対し夜間、休日をふくめどの様に対応していくか、が問題になります。発作頻度が少ないのに毎日ステロイドを吸入するとか、咳も発作もないのに気管支拡張剤を使用するのは、確かに発作を抑え込むには有効かもしれませんが、副作用の観点からも過剰治療になります。この点を考慮したのがホップ、ステップ、ジャンプ療法です。

ホップの治療

発作が起りやすい梅雨どき、台風の接近、激しい運動など条件のときは予防主体の飲み薬 抗ロイコトルエン剤(オノン、キプレス、シングレア)単独か気管支拡張剤(ホクナリン、テオドール)の併用を毎日服用 大人ではアドエアーなどの定期吸入

ステップの治療

咳発作、喘鳴発作が出現した時 咳止めや気管支拡張剤の併用

ジャンプの治療

吸入療法の導入、ステロイド剤の服用、点滴をおこなう

これらの治療の選択の区別はハウスダスト、ダニ抗原の出現の有無 夜間の発作程度 咳だけかあるいは上半身を起こしてゼイゼイするか 日中の発作状態 朝だけ咳き込んで自然におさまるか、全く咳がないのに運動すると発作がはじまるか 天気との連動性があるか 雨と関連して発作があるか など これらの要素を加味しながら決定します。
お子様の状態が現在どのような状態なのか、治療ステップはどの段階なのか受診のたびに常に把握しておくことが大切です。

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