オムツがピンクになる現象-尿酸尿について
特に夏場になると左の写真のようにオムツにピンクからだいだい色のしみがついて、おかあさんがびっくりすることがあります。これは尿酸尿といって心配はないものです。
★尿酸尿★
生後半年くらいまでの乳児では、まれにオムツに赤い色がつくことがあります。よく血尿と間違えられますが、多くの場合、これは尿に含まれる尿酸という物質によるもので、特別に治療が必要なものではありません。
この時期には一生のうちで最も新陳代謝が盛んな時期であり、体がどんどん作りかえられるために、尿酸が大量に尿に排出されるのです。尿酸は尿のPHによっては溶けにくくなるため、オムツの中で結晶となって析出することがあります。それが赤やピンク色の着色となって見られるのです。こういった症状が見られたら、念のために(本当の血尿と鑑別するために)、採尿し尿の検査を受けておきましょう。