脱水の予防、脱水の治療にはそのために開発されたソリタ顆粒(処方ででるがやや味が悪い)、アクアライト(ポカリとはちがう、自分で買うが味がよい)、OS-1をすすめます。年長児で脱水がさほどでもなく、ぐったりとしているような低血糖状態の時は、紅茶に砂糖をいれて甘ーくしたものがおすすめです。いずれも1回に100CC以内(コップに半分程度)とし、冷たいと腸蠕動を亢進させるので、室温程度で与えてください。
脱水というのは、水分だけがなくなるわけではなく、ナトリウム、カリウム、クロールなどの電解質も同時に不足します。例えば嘔吐、下痢などで体重が1000g減少した場合、みず、麦茶、ポカリスウェットなどだけだと1日1000ml以上の補給が必要ですが、ソリタ、アクアライトを利用すれば、600ml程度の補給で生体の自己回復力を利用し、脱水の治療ができます。病院で点滴をする時には水ではありません、電解質液ソリタ液などを点滴するのです。
またよくある間違いは、脱水のときに牛乳、果汁を与えて、脱水を悪化させてしまうことがあり、注意してください。牛乳には蛋白、脂肪、乳糖などが含まれ、いずれも胃腸炎の急性期には望ましくありません。また果汁、特にリンゴ果汁は下痢を悪化させるといわれています。