乳幼児期の繰り返す中耳炎の原因として、免疫グロブリンの異常があります。最近当クリニックでも中耳炎の切開を繰り返された例に、IgA欠損症と診断した症例が少なくありません。その他貧血があったりすることもあります。
このような場合、抗生物質の使用しすぎで効かない菌がふえているため、切開を繰り返すことになります。中耳炎の繰り返しが見られる場合や扁桃炎を繰り返す場合は是非相談してみてください。
また中耳炎をおこす菌は、インフルエンザ菌、肺炎球菌によるものが80%以上です。したがって、ヒブワクチン、こども用七価肺炎球菌ワクチンで予防し、抗生剤服用による抵抗力減弱をふせぐこともできます。