みずいぼの治療について

伝染性軟属腫(みずいぼ)はウイルス疾患であり、皮膚と皮膚の濃厚な接触があれば他人に感染する恐れはありますが、学校保健法に規定された隔離の必要な伝染病でなく、登園やプールの入水を禁止する必要はありません。プールの水質検査では残留塩素濃度0.4mg/L(400ppm)以上という値が義務づけられていますが、これはウイルスをすみやかに不活化する濃度から決定されています。公共、学校のプールでは遵守を保育園、幼稚園等では努力義務が課せられています。プールへの入水を禁止している学校、園があるとしたらこの水質を保っていないのではないかと考えます。その場合もっと怖いウイルス、細菌の感染のほうが心配です。具体的にはアデノウイルス感染症(プール熱)とか病原性大腸菌感染症(O−157)などです。

裸でおしくらまんじゅうとかの肌をすり合わせることをしない限りみずいぼがプールでうつることはありません。本ウイルスに対する抗体の存在は報告されていて、多数のいぼが出来ると自然に消退して行くこともしられています。

治療としてはピンセットでむしりとるというとても痛い方法がてっとりばやいのですがおすすめしません。というのも痛みが強いという他、みずいぼに対する抗体ができない限りとってもまたできてきたり、ときにはとったあとがケロイドになる例があるからです。従って本院では漢方薬、ヨクイニンを服用してもらい、抗体の産生を早期にうながし、根本からなおす方法をとっています。はやければ服用を2ヶ月位つづけるとぼろぼろとくずれはじめきれいに直ります。それでもとらないとプールにいれてくれない、とか早く直したいという人には硝酸銀ペースト法を用います。

これは硝酸銀を小麦粉にまぜて小さな団子にして、これをいぼにくっつけます。すると数日でその部分が黒くなりいぼがとれます。痛みは全くありませんが、痒みがある場合があります。時々みずいぼでむしりとられた経験から、みずいぼ恐怖症になっている子がいます、治療には出来る限り痛くない方法を選択してあげてください。

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