睡眠時間を長くとらせてあげましょう

睡眠時間は非常に個人差があるといわれています。ナポレオンのように3時間寝れば大丈夫の人も、とても忙しいひとでも最低9時間は必要という人も、また朝型で6時前からおきて、夜9時までには寝る人も、また夜型で夜は0時すぎに寝る人など千差万別です。もちろん仕事などの環境因子にも左右されますが、もともと個人的な因子が強い習慣であるとされています。
しかし最近の子供の環境は、メディア、学習塾などの影響で睡眠時間がどんどんすくなくなってきています。また発達上の問題から睡眠時間の不足は悪影響を及ぼすとされ、それに対する警鐘が小児科より唱えられています。ここに最近の小児の睡眠にたいする文献を紹介します。

『睡眠時間の僅かな増加は児童の行動を改善する可能性がある  Pediatrics2012』

「睡眠時間を少し増やすことは児童の行動を改善し学校での落着きを取り戻すのに役立つ可能性があることが新たな研究により示されている。一方、睡眠時間を減らすことで児童は泣いたり、癇癪を起したり苛立ったりしやすくなるように思われる、と研究者らは述べている。睡眠と行動を関連付けたのは、Dr Gruberらが最初ではないが、睡眠時間の増加が実際に就学児童の行動の改善をもたらすかについて調べた研究はほとんどない。研究のために、同氏らは7~11歳の児童33人を集め2週間にわたって追跡した。」

落着きがなくなったり、いらいらしているように感じたり、集中力がなくなったりしているようだとか、最近なんとなくおかしいとか、こどもに変調がみられるようなことがある場合には、このように文献で裏付けられていることを考慮して、睡眠時間を少しでも長くとる、いつもより30分はやく寝る習慣をとりいれてみたらどうでしょうか。

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