発達の気になる子どもについての社会的発達の程度の評価について

ご存じのように学校でのいじめの問題が話題になっていますが、その他にもクラスでの授業中に落着きがなかったり、マイペースの子どもが問題としてとりあげられてきています。従来から学校の先生はこの様な子どもは親の養育の問題としてとらえる傾向がありました。しかし現在の小児精神科の進歩からはこれらの子の大部分は養育の問題というより子ども自身に原因があり、社会的発達だけが特別に遅れる疾患であるといわれるようになってきています。このような素因は年齢が進むに従って、特に就学時頃にはっきりしてくることが多いのですが、その前から親や周囲は何となくおかしい、という感じでとらえていて、特別のことではない、いずれ直るというように希望的観測ですぎてしまい、年齢相応の適切な対応がとれないで、周囲との摩擦からはじめて積極的な行動にうつるということが大部分です。最近ではこの方面の研究がすすみ、すでに1歳過ぎにはこの様な兆候があらわれてくるので、早期に適切な対応をとることにより、親、子ども両方に良い結果をもたらす、とされています。

このようなことから、1歳6ヶ月健診の時に社会的発達の程度を調べよりよい発達めざそうと考えています。言葉がおそい、他のこどもとはなんとなく違う、マイペースである、などの発達の気になる兆候がはっきりするのはもっと遅い年齢ですが、早期から気をつけることにより、子ども、また養育者に適切な対応が可能になるといわれています。発達テスト、問診などで自閉症、アスペルガー的素因があるかどうかを検査します。診察前約10分ほどで発達テストをおこないたいと思います。希望しないかたはその旨お伝えください。

またこの年齢以外でも、発達の気になるお子さんは検査可能ですので、受付、看護婦、医師だれでも相談してください。

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