鼻水の原因は大きくわけると、感染の前後の免疫が高まったことによるもの、アレルギーによるもの、寒冷刺激によるものに分類できます。
乳幼児 免疫が高い状態、感染等の刺激に過剰に反応するためにおきます。アレルギーによるものはごくまれです。特に赤ちゃんは鼻で息をすることが多く、鼻がつまるとミルクを飲めなくなります。吸ってあげることがベストで、つまってとれない時には、薬を点鼻して吸ってあげるのが適切です。決してしてはいけないことは、抗ヒスタミン薬、ポララミンなどをのますことです。抗ヒスタミン薬は脳に移行し痙攣をおこしやすくする、といわれています。当クリニックでは外来で吸引したり、ひどい場合には希望で機械式吸引器の貸出し、を1週間単位で行っていますので、希望者は院長にお申し出ください。基本的に乳幼児の鼻水での抗生物質やその他の服薬はリスクのほうが多いのでお勧めしません。
年長児 感染の前後、アレルギーによるもの、寒冷刺激によるものでおきます。鼻閉症状が強い場合は抗ロイコトルエン剤、鼻汁中心のものは脳に移行しない抗アレルギー薬(アレジオン、ザイザルなど)が有効です。感染の前後の鼻水に色が黄色いからといって漫然と抗生剤を服用させたり、だらだらと抗ヒスタミン薬を飲ますのはやめましょう。