麻疹にかかったことがある可能性のあるかた→麻疹IgG抗体を調べましょう。麻疹にかかったかどうか不明あるいは1回しか予防接種をしてないかた→麻疹あるいは麻疹+風疹ワクチンを至急受けましょう。
麻疹に対する抵抗力は血を検査し、麻疹IgG抗体で調べます。この値が6.3以下では感染するといわれています。1回だけのワクチン接種の場合毎年すこしづつこの値が低下し感染するようになってしまいます。今回の流行もこのケースが約半分だといわれています。ところが途中でもう1度ワクチンをうつと身体のほうは鋭敏に反応し、とても高い抵抗力をもつようになります。これはブースター効果といわれこのような状況になると終生免疫力が持続するようになります。このような2回接種方式は先進国では常識であったのですが、日本では平成18年度からやっととりいれられるようになったのです。ところが困ったことに現在7歳以上の人にはこの接種が公費接種では行なわれず、取り残されているのです。そのための暫定処置として、中学1年(第3期)、高校3年(第4期)での接種が公費によりおこなわれるようになりました。
女性への注意 あらかじめ約1ヶ月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約2ヶ月間に妊娠しないように注意すること という接種する時の注意があります。