ヒブワクチンについて

ヒブワクチンとはHib菌(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)ワクチンの略です。このワクチンに対する期待は大きく、新聞、TVなどですでに数多くとりあげられているのでご存じのかたも多いと思います。

日本では毎年約600人の子どもがこの菌、Hib菌による細菌性髄膜炎になり、30名前後が死亡して、なおっても後遺症を数多くのこす重症な病気です。後遺症を残さず治癒させるためには早期診断、早期治療が唯一の方法なのですが、診断が難しいことがあり、結果的に訴訟になる例も少なくありません。

病初期の状態も、高熱、意識がおかしい、首が固い、嘔吐、痙攣、うしろにのけぞる、などの髄膜炎特有の症状もしめさず、血液検査でも重症感染症を思わせる所見もなく、そのまま外来でかぜでしょう、と診断され、数日たち入院して髄液検査で診断されることが多い病気です。小児科医は細菌性髄膜炎を絶対みのがさない、という姿勢でつねに診療しているのですがそれでも結果的にみのがしてしまうことのある病気なのです。

このような理由でヒブワクチンは先進国では以前より導入されていました。日本でもやっと2007年に認可されたのですが、現実にはまだ発売されておらず、2008年4月の発売予定が延期されつづけていて、見通しがつかないというのが現実です。そこでさいとう小児科内科クリニックでは直接輸入して接種することにいたしました。製剤はアクトヒブというもので、認可されたものと同じものです。コストは高くなり、1回15000円となりますが、是非接種を、とくに1歳未満のお子さんへの接種をおすすめします。

※ 朝日新聞の記事を参考にしてください(PDF)

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