水痘ワクチンの2回接種の必要性について

水痘ワクチンは2回接種が必要です。1回だけの接種では十分抗体(抵抗力)がつかないからです。日本小児科学会では、1歳すぎたら直ぐに1回を接種し、3ヶ月以上あけ1歳台に2回目を接種することを推奨しています。

不活化ポリオワクチンの追加免疫(4回目接種)の確認のお願い

1歳のお誕生すぎたら直ちに MR(麻疹、風疹)と同時に水痘ワクチン接種
4週間後 HIB+こども用肺炎球菌ワクチン(PCV13)
1週間以上の間隔で おたふくかぜワクチン
4週間以上の間隔をあけて2回目の水痘ワクチン

当クリニックでのおススメのスケジュール

大橋ら:『日本医師会雑誌2013』より引用
『水痘ワクチン接種後の水痘罹患はbreakthrough varicella(BV)と呼ばれる。一般的に発疹数は少なく,発熱や合併症もない軽症水痘である。わが国では被接種者の20~30%が3.4年以内に発症することが多い。米国ではワクチン接種率上昇に伴い水痘患者数が減少し、それによりワクチン接種後に水痘患者に接触する機会が減少したため、自然感染によるブースター効果が得られずBVが増加した。そこで2007年からは.小児では1回目を12~15ヶ月、2回目を4~6歳の2回接種することを推奨し,水痘発症を95%減少させた。
水痘ワクチン追加接種のわが国おける大規模な成績は公表されていない。われわれの最近の研究では,MRワクチンと水痘ワクチンを同時接種し,1年後に水痘ワクチン追加接種を実施した被験者において、追加接種前抗体陽転率は IAHA(immune adherence hemagglutination:免疫粘着赤血球凝集反応〉法では約40%,gp-ELISA法では100%と差がみられた。しかし,追加接種後の抗体陽転率はIAHA法,gp-ELISA法とも100%となり,平均抗体価もIAHA法(log2)で6.9±1.4、gp-ELISA法(log10)で4.0±0.4と著明に上昇しており,初回接種後抗体陰性者も追加接種で高い抗体価を示していた。したがっで,わが国でも2回接種が推奨されるが,その追加接種の時期は、毎年流行が繰り返されているわが国の疫学状況では,初回接種後の半年後から1年以内が妥当と考えている。』

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