4種混合ワクチンテトラビックの自主回収の問題について

以下のような情報がメーカーから寄せられています。
先般、「テトラビック皮下注シリンジ」の一部ロットの製品(製造番号: 4K23及び4K24以下、当該ロット製品)につきまして、有効成分の1つである不活化ポリオウイルス3型のD 抗原量が有効期間内に承認規格を下回ったことから、当該ロット製品の自主回収を実施いたしました。 今回の自主回収にあたり、医療関係者の皆様をはじめ当該ロット製品を接種された皆様、そのご家族の方など、多くの方々にご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。 この度、6月発出の「『テトラビック皮下注シリンジ』一部ロットの製品(製造番号:4K23及び4K24)自主回収のお詫びとご協力のお願い)」(以下、自主回収に関するお知らせ文書)内にお示ししておりました、当該ロット製品を接種された方への抗体検査およびポリオの追加免疫に関する具体的な対応について、ご案内申し上げます。

【当該ロット製品の安全性、有効性について】

当該ロット製品については、自主回収に関するお知らせ文書の通り、安全性に影響があったとする報告はありません。また、当該ロット製品と同等の有効成分量を持つワクチンを使用した場合でも、十分なポリオウイルス(3型)に対する抗体を獲得することが臨床試験において確認されています。しかしながら、当該ロット製品を接種された方の中で、抗体価測定を希望される方には、ポリオ抗体検査をご検討くださいますよう、お願い申し上げます。

当該製品のロット番号

製造番号 製造年月日 有効期限
4K23A 2017/3/9 2019/6/8
4K23B 2017/3/10 2019/6/9
4K23C 2017/3/11 2019/6/10
4K24A 2017/5/10 2019/8/9
4K24B 2017/5/11 2019/8/10
4K24C 2017/5/12 2019/8/11
上記報告に対する2019/10/9時点での限られた情報のなかでの本院での見解をここに示します。
  • 量の少ないセービン株ワクチンでも有効な抗体は出来ているというデータがある
  • 但し量が少ないとその分抗体価は低くなる
  • ポリオ3型ワクチン50DU含まなければならないとされている力価が有効期間中に低下したというがどの程度低下したのかが不明
  • 低下の原因が保存の不適切なものによるものなのか、他の原因なのか不明
  • 出荷1年以内に接種したものは低下がなかったと判断できるか

対応

  • 3回以上当該ワクチンを接種しているものは抗体チェックをすすめる
  • 1回だけなら抗体チェックは不要
  • 2回なら不安がある場合には抗体チェック 出荷1年以内か接種時期を考慮
  • 基本的には主治医で対応 主治医が対応不可の場合は当クリニックでも可
  • 1週間以上前に採血日をきめる
  • 保険診療ではできない すべての費用はメーカーが負担する  通院にかかった交通費などの費用もメーカーに請求できる

その他、疑問点は院長にお尋ねください。電話での問い合わせはご遠慮ください。

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