お知らせ

祝日診療のお知らせ

3月21日(木)(春分の日)臨時外来9:00~12:00

4月28日(日)~5月3日(金)休診 珍しく長期の休診になります。

5月4日(土)臨時外来9:00~12:00

5月6日(月)臨時外来9:00~12:00

祝日診療では迅速検査、点滴は可能ですが、時間の制限があるのでご注意ください具合の悪い方はなるべく早く受診してください。予防接種もおこなっています。

乳幼児歯科相談

 毎週月、水曜日午後2:00より4:00まで乳幼児歯科相談をおこなっています。歯科医師による歯磨き指導、虫歯予防、歯にかかわる相談をおこないます。費用は無料です。以外にも気楽に相談する機会がないようで延べ300人以上のかたが受診されています。予約不要でおこなっていましたが、最近希望者が多くなっていますのでできれば予約をお願いします。楽しく歯磨きをおこなえるように指導をおこないます。詳しいことは当院受付にお尋ねください 。

精神科外来

毎月2回程度木曜午前に予約制の精神科外来を行っています。診察はは精神科で精神保健指定医の医師がおこないます。産後のうつ症状、適応障害などを扱っています。初診の場合は1人3時間程度の問診が必要になります。受診希望の方は窓口にお尋ねください。

A型肝炎ワクチン

ウイルス肝炎は原因ウイルスによりA~E 型に分類され、経口感染するA型. E型と血液や体液によって感染するB型、D型とC型に大別されます。日本ではウイルス性急性肝炎の約8割をA型とB型が占め、両疾患ともワクチンで予防できる疾患です。日本では年間の患者報告数は100~200 例程度と少ないのですが、散発的な小流行はみられます。世界的には年間約2億人がA型肝炎を発症し、3万人以上が死亡しアジア、アフリカ、南米に高流行地域が多いとされています。現在の日本では,輸入感染と重症化のハイリスク群である高齢患者の増加が注目されています。わが国のA型肝炎患者の20 ~ 30% が海外での感染例で、その80%近くがアジアでの感染と報告されています。
実際の接種
日本で使用可能なHAワクチン、エイムゲンは 0.5mL ずつを2~4 週間隔で2 回,筋肉内または皮下に接種します。 さらに、初回接種後24週を経過した後に0.5mLを追加接種します。 従来は主に成人に接種されてきましたが、2013年3月に16歳未満の小児へも適応拡大され、1歳以上の小児への接種が推奨されるようになりました。小児への1回接種量も成人と同様、0.5mLです。
米国では12-24か月の全小児にHAワクチン接種が行われています。 日本では感染者が少ないので、ハイリスク群への接種が実際的であるとされています。WHOによると,ワクチン接種対象者はA型肝炎流行地への渡航者、血液製剤治療を生涯にわたり必要とする患者(血友病など)、男性同性愛者、麻薬使用者、慢性肝疾患患者とされています。このほか、食品を扱う業者や医療従事者にも接種が勧奨されています。アジアなどHA浸淫国への旅行者は,特にワクチン接種が重要です。出国の4週間前までに3回のワクチン接種を済ませておくのが理想ですが、2回接種だけでも2年程度は感染防御レベル以上の抗体価を維持できます。潜伏期間を考えれば、出発直前の1回接種だけでも意義はあるとされています。定期・任意の予防接種の種類が多い小児にとっても、年齢制限がなくなったことと、 同時接種が可能になったことで、接種しやすいワクチンの1つとなっています。HAは発症前に感染力が強く、小児などでは不顕性感染も多いため,曝露後の感染予防が重要です。密接な接触があり感染リスクがきわめて高い場合は、免疫グロプリン製剤と一緒にワクチンを緊急接種します。

田川学、須磨﨑亮:A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン 日本医師会雑誌 2013 11月より引用


今、はやっている病気

咳と熱が続く場合

インフルエンザの流行はほぼ終わりました。それに代わってヒトメタニューモウイルスの流行がはじまっています。検査キットでは鼻から一回の検査で、インフルエンザ、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスの同定ができます。コストのかかる検査で保険請求がすべてはできないので、原則、かかりつけの方に行っています。その結果すべてマイナスの場合にはマイコプラズマやEBVD68感染を考えます。熱が長い場合には細菌性肺炎が考えられので採血を行ったり、胸部のレントゲンをとります。

熱中心なら

アデノウイルス、溶連菌感染症が流行しています。検査なしで抗生剤を服用すると本当の原因が判らなくなります。

吐き気あるいは下痢なら

おそらくノロウイルスのよると思われる嘔吐下痢症の流行しています。また注意点としては2割ぐらいの人が溶連菌感染症による吐き気ですので便のほか、ノドでの検査が必要になることもすくなくありません。下痢がひどい場合は脱水で点滴が必要になる場合もあり受診はなるべく早くお願いします。水分補給の注意の記事も参考にしてください。

病児保育室「えくぼ」のお迎えサービスについて

 保育園での急な発熱などで、就労中の両親が急に呼び出されて、仕事を中断しなければならないことは少なくありません。この対策のために、病児保育室「えくぼ」は平成29年4月からお迎えサービスを実施していましたが次第に利用者が増えています。これは園で急に具合が悪くなった場合、病児保育室の職員(基本的には看護師)がタクシーで迎えにいき子どもを預かり、クリニックを受診、処置、投薬をおこない病児保育であずかるというシステムです。親の対応が遅くなるとか急な処置が必要な場合、医療的処置が直ちに行えることで、安心して子どもを預けられるというメリットがあります。当施設では西東京市での正式な事業にするよう要望していますが、病児保育室「えくぼ」では独自に開始しています。国、東京都でも推進しており(平成28年7月)、清瀬市では平成29年度よりこの事業を行政として開始しています。
実際に運営しすでに多くの利用がありますが、特にトラブルはないのですが、往復のタクシー代の実費が平均2000円程度かかることが若干の問題になっています。

対象者 「えくぼ」を利用したことがある方で、送迎サービス登録をおこなっているひとが対象です。保育園、その他の園での理解や周知のほか、両親、園、病児保育室の三者の円満な相互理解と信頼も必要です。

費用  往復のタクシー代の実費 
実際の流れ 園で体調不良→園から親に連絡→当該システムの利用を確認→園あるいは親から「えくぼ」に連絡(042-438-7001えくぼ専用電話、042-421-7201クリニック)→送迎サービス登録を確認(その場での登録、利用は不可です)→利用開始

この事業が行政での事業になることにより、利用者負担が軽減されるようご理解とご協力の程お願いします。

ヒトメタニューモウイルス感染症について

RSウイルス様の咳、呼吸困難、熱が続き、肺炎が疑われるが、レントゲンで異常なく、マイコプラズマでもない病気がはやっています。これはヒトメタニューモウイルス感染症ではないかといわれています。白血球はさほど増加しないのに、血沈、CRPなどの炎症反応が強いのが特徴です。

ヒトメタニューモウイルスはサーズで注目されてから知られるようになってきたウイルスでRSウイルスとよく似たウイルスといわれています。ヒトメタニューモウイルスは1から5歳が最も多く、RSウイルスの初感染よりもおそく、後発季節は3月から6月で丁度今頃流行ります。 特に保育園での流行のほか幼稚園での大規模な流行が特徴です。

迅速検査キットが利用できるようになり、インフルエンザ、RSウイルスでもなく、マイコプラズマでもない咳中心の風邪の場合この病気を疑い検査します。鼻からとった検体をうまく利用し1回の検査でインフルエンザ、RSウイルス、ヒトメタニュウモウイルスの検査ができ、子どもの痛い思いを軽減することができるので、この時期の咳のかぜには是非おすすめします。この検査で陽性になってきちんとした病名がつくと、家族はとても安心して治療に集中できます。治療は咳に対する対症療法が中心になり、中耳炎の合併に注意が必要です。

医療機関の一部にはヒトメタニューモウイルスの診断をしても特効薬はないので診断しても無駄ということで検査をしないところもあります。しかし子どもの喘息の90%以上が、RSウイルス、ヒトニューモウイルスが原因で肺の損傷を生じることによるといわれています。従ってこの疾患の急性期にきちんとした肺の損傷を防ぐ治療をすることにより、長期にわたり喘息として治療を継続することを防ぐことができます。アレルギーを検査してもなく、小学校に入るころには治癒する喘息はこのタイプなのです。子どもを診療していく上で大事なことはかかった病気をその都度できるだけ正確に把握しておくことにより無駄な投薬をできるだけ避けることや、次に起きる発熱などの際に迅速にかつ正確に診断できる診療ではないでしょうか。

子宮頸がん予防ワクチンの副作用情報に対する見解

子宮頸がんのワクチンが実質的にほとんど行われていないこと、周囲にこの病気の心配で精密検査を受けている人が多い現状を危惧しています。接種すべきワクチンで優先されなけねばいけないのになぜ止まっているのでしょうか?マスコミ報道の問題点についての意見をここに載せます。

2018年ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授は、現地時間の12月8日13時半より、ストックホルム市内のホテルにてノーベル・スピーチ後、初となる記者会見を開いた。

会見の最後にNHKの記者が、子宮頸がんワクチン問題を含む日本の医療政策における課題に関するコメントを求めると本庶氏は、「NHKさんがこの問題を取り上げることは非常にいいことだと思う。マスコミはきちんとした報道をしていただきたい」と述べた。
また、「子宮頸がんワクチンの副作用というのは一切証明されていない。日本でもいろいろな調査をやっているが、因果関係があるという結果は全く得られていない。厚労省からの(積極的接種)勧奨から外されて以来、接種率は70%から1%以下になった。世界で日本だけ若い女性の子宮頸がんの罹患率が増えている。一人の女性の人生を考えた場合、これは大変大きな問題だ。マスコミはワクチンによる被害を強く信じる一部の人たちの科学的根拠のない主張ばかりを報じてきた」と続けた。

医学や科学の問題について論じる際にマスコミ関係者に注意してほしい点として、「科学では『ない』ということは証明できない。これは文系の人でも覚えておいてほしいが、科学では『ある』ものが証明できないことはない。『証明できない』ということは、科学的に見れば、子宮頸がんワクチンが危険だとは言えないという意味だ」と述べ、「なぜこれを報道しないのか。先日学会でも講演したが、ルワンダなど(リソースの少ない国)でもワクチンを導入して子宮頸がんが減っている」とコメント。 「このことに関し、はっきり言ってマスコミの責任は大きいと思う。大キャンペーンをやったのは、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞。メジャーなところが全部やった。そしてNHKも責任の一端があると思う。今からでも遅くないから、きちんと報道してほしい。実害が生じている」と述べ、主要報道機関が誤った情報を広げたことにより、日本人女性が必要なワクチンの接種を差し控えている現状について警鐘を鳴らした。

本庶氏は10月5日に藤田保健衛生大学(現藤田医科大学)で行われたノーベル賞受賞決定後の初講演でも子宮頸がんワクチン問題について取り上げ、「国際的にみても恥ずかしい状況」とコメント。10月11日には根本厚労大臣を訪問し、子宮頸がんワクチンの積極的接種の勧奨再開の要請を行った。また以前より、医療経済やQOLの観点からワクチンをはじめとする予防医療の重要性を繰り返し訴えているが、30分という短い会見のうち子宮頸がんワクチン問題に関するコメントは約7分に及び、本庶氏のこの問題への懸念と関心の高さを改めてうかがわせた。 関係者によれば、どのメディアの記者も子宮頸がんワクチン問題に関する本庶氏の発言を真剣な面持ちで聞いていたというが、12月11日現在、この問題に触れたメディアはない。 なお12月7日、ノーベルレクチャーの直後に行われたメディア非公開のレセプションで本庶氏は、子宮頸がんワクチン問題についての著作のある筆者に「(子宮頸がんワクチン問題に関する)報道は変わりましたね」と声をかけた。 それだけに、ノーベル医学生理学賞受賞者が時間を割いて強調した、わが国の重要な医療問題に対するこうしたメディアのありようは残念でならない。

食物アレルギーの負荷テストについて

ご存じのように学校での食物アレルギーの事故を契機に学校、保護者でのこの問題についての興味がおおきくなっています。それに伴い食事アレルギーの指示書、管理指導票の作製依頼は少なくありません。
問題は不必要な食事制限や逆に必要なのに食事制限がおこなわれていないこと、なのですがその評価は専門家のあいだでも見解がわかれています。現時点では食物アレルギー診療ガイドライン2012が最も標準的なものですが、実際の運営に関しては人により差があるというのが現状です。
食物アレルギーの食事療法は摂取により症状が出現するのを防ぐためにおこなうもの、と採血データでは陽性である食品を症状がないので摂取を続けていて症状が出現するのを防ぐためにおこなうもの、の2種類を区別しながらの食事指導が必要になります。特に後者の食事指導には一定の見解がないのが実情です。年長のこども、小学生以上では症状が出現するのを防ぐ目的で、幼稚園以下では摂取することにより悪化し症状が出現するようになるのを防ぐ目的でおこなうことが多いようです。

負荷テスト
明らかに特定の食品で蕁麻疹、アナフィラキシー、喘鳴発作などの症状が30分以内に出るものにはテストは行いません。原則としてIgERASTで程度が3以上の食品に対しいままで避けていたり、少量たべたりしても症状がでなかったものに対し行います。外来にて非常に少量からはじめて、30分間隔で増量しながら食品を摂取してもらい、短期間ででる、蕁麻疹、喘鳴発作、アナフィラキシーの有無について観察し、夜間、翌日については家で保護者に症状の有無、湿疹や蕁麻疹などについて報告してもらいます。翌週も同様に先週の安全な量からはじめて同様に増量していきます。安全面を考慮して1つの食品にたいし最低4週間以上かけて負荷テストを行います。

食物アレルギー日記によるチェック
特にアトピー型の食物アレルギーにたいして行います。原則としてIgERASTを参考にして特定の食品がアトピーを悪化させないか、逆に特定の食品をさけることにより改善するかを観察します。ただしこの評価はとてもむずかしいといえます。というのも、判断に主観がはいりやすいこと、アトピーの軟膏治療を並行しておこなう必要があるからです。あたらしい血中TARCという指標を導入しより客観的な評価が可能かどうか、検討中です。

予防的な制限
現時点で特定の食品によりアレルギーがでている人はもちろん制限が必要ですが、まだでていない人に対して将来アレルギーが発現する可能性をみこして制限する方法です。特に小学校入学前の子どもにたいしておこないます。完璧に特定食品を除去するのではなく、アレルギーのレベル、たとえばIgERASTの段階により、量的、質的制限をおこないます。
このようにアレルギーの食事療法といっても、症状、年齢などによりどのように行うのか選択が必要です。指示を受け取った両親もどのようなもとで制限がおこなわれるのか、上記の内容をきちんと把握するようにしましょう。