小児への新型コロナウイルスワクチン接種について

メリット 学校生活が正常化すること 子供の感染で親が休まなくてもよいこと 重症化しないこと RNAワクチンはすぐれたワクチンであり今後のワクチンの方向性をしめしていること かなり世界的にみても大人数が接種し、いままでおよそ1年で3回接種しても大きな副作用で中止になっていないこと 社会活動の再開が可能になること

デメリット 副作用で後遺症が残るかもしれないこと オミクロンを含むウイルスにたいしワクチンが有効ではない可能性 RNAワクチンに対する漠然とした不安 抗体価が早期に落ちやすい特徴があり頻回の接種が必要な可能性があること

接種すべきかどうかはメリットとデメリットを比較し、子ども、家族にとってメリットのほうが大と考える場合は接種すべきでしょう。医学にはよくあることですが、薬剤選択、治療方針に関して確立されていない疾患に遭遇した時、その時点で最良の方法を選んで治療しなけばなりません。新型コロナウイルスワクチンにかんしても具体的な副作用報告がどのようなものか見極める必要がありますが,極端にいうとRNAワクチンについては20年以上観察が必要かもしれません。

漠然とした不安だけで判断するのは科学的ではないと思います。医学ではEBMという概念があります。根拠に基づく医学という考え方です。ノーベル賞をもらった人がいうから信頼性が高いとか、たくさんの人がいうから正しいということではなく、きっちりとしたデータをもとに信頼性のある雑誌に報告され、それが第三者によって評価されたものが信頼度が高いという考え方です。

当院では今まで発熱外来として約600人の新型コロナウイルス患者の診断を大人、子どもで行ってきて、肺炎患者の入院に苦労したり、家族内感染、就労上の心配などに遭遇しています。いまだに大人でコロナワクチンを全く打っていないひとがいますが、検査をすると明らかに陽性率が高く、家族、周囲、医療機関に迷惑をかけています。現実に新型コロナ陽性患者を診ている医療機関としては、とにかく子供を含めたワクチン接種をすすめて欲しいというのが本音です。

 

 

 

 

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